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場所法で場所が足りないときの増やし方7つ|記憶の宮殿を広げるコツ
この記事でわかること
- 場所法(記憶の宮殿)で、なぜ場所が足りなくなるのか
- 場所を増やす7つの方法と、それぞれの例
- 場所を使い回すときの注意と、やってはいけないこと
なぜ場所が足りなくなるのか
場所法を始めた人が、最初にぶつかる壁が「置く場所が足りない」です。理由は、だいたい三つです。
- 大きな単位で場所を数えている。「玄関、リビング、台所、寝室」と数えると、家でも4〜5か所しか取れません。
- 一か所に一つしか置かない。これは安全なやり方ですが、100項目なら100か所が必要になります。
- 同じ場所ばかり使っている。勉強する科目が増えるほど、場所は減っていきます。
逆にいえば、場所の「数え方」を変えるだけで、同じ家からでもずっと多くの場所が取れます。ここからは、基本のやり方はメモリーパレス法のやり方で説明した内容を前提に、場所を増やす方法を紹介します。
場所の増やし方7つ
1 家の中を細かく分ける
「部屋」ではなく、「部屋の中の物」を一つの場所として数えます。たとえば、玄関なら次のようになります。
ドア → ドアノブ → 傘立て → 靴箱の上 → 靴箱の中 → 玄関マット → 壁の鏡 → 天井の照明
玄関だけで8か所です。他の部屋も同じように分ければ、一軒の家で30〜50か所は取れます。数えるときは、「目をつぶって、そこに何があるか言えるか」を基準にしてください。言えない所は、場所に使わないほうが安全です。
2 家具を、上・中・下に分ける
タンスや本棚、冷蔵庫のような大きな家具は、一つの場所ではなく三つに分けられます。
- 上:天板、いちばん上の段
- 中:真ん中の段、引き出し
- 下:いちばん下の段、足もと
冷蔵庫なら、「上に乗っている物」「冷蔵室の棚」「野菜室」「冷凍室」「扉のポケット」と、それだけで5か所です。
3 引き出しの「中」を別の場所にする
引き出しや押し入れ、棚の扉の中など、「開けないと見えない所」を、もうひとつの場所にします。外から見た家具が一つ、中が一つ、という数え方です。
記憶の宮殿メーカーでは、この考え方を、写真の中に「中の写真」を足す形で使えます。たとえば、タンスの写真の中に、引き出しを開けたところの写真を足し、そこにも項目を置けます。引き出しの中身に慣れていれば、頭の中でも同じことができます。
4 職場・通勤の道・実家・よく行く店を足す
自分の家だけでなく、よく知っている場所を足します。
- 職場:入口、受付、自分の席、会議室、給湯室、廊下
- 通勤・通学の道:駅の改札、ホーム、階段、信号、コンビニ、曲がり角
- 実家:子どものころから知っている家は、細部まで思い出しやすい
- よく行く店:スーパー、図書館、行きつけのカフェ
ポイントは、「歩く順番がはっきりしている」ことです。道は特に向いています。駅から家まで、のように一本の順路が最初から決まっているからです。
5 写真を使う
行ったことはあっても細かく覚えていない場所は、写真があれば使えます。短時間で覚えた仮想の場所でも、初めての人が、よく知った場所と同じくらい思い出せたという実験があります[1]。ただし、これは特定の実験の条件での結果です。慣れた場所のほうが楽に感じる人もいるでしょう。
写真を使うときは、次のことに気をつけます。
- ピントが合って、物がはっきり写っているものを選ぶ。
- 一枚に、見分けがつく物がいくつも写っているものを選ぶ。
- 置く前に、写真の中を目で一周して、順番を決める。
記憶の宮殿メーカーなら、自分の家や職場の写真を撮って、写真の押した所に項目を置けます。1枚の写真に何か所でも置けるので、「写真の枚数が足りない」という悩みはほとんど起きません。
6 一つの場所に、2〜3個まで連ねる
一か所に一つが基本ですが、慣れてきたら、一つの場所に2〜3個まで連ねることができます。たとえば、「ソファ」に、次のようにつなげます。
ソファに座ると、まず左側から巨大なタコが現れ(1つめ)、そのタコが握った免許証が飛んできて(2つめ)、それが三日月に当たって割れる(3つめ)。
コツは、絵と絵の間に「ストーリー」を作ることです。ただし、3個を超えると、途中で抜けやすくなります。詰め込みすぎは、あとで書く「やってはいけないこと」にも入っています。
7 科目ごとに宮殿を分ける。使い終わった宮殿を使い回す
複数の科目や資格を同時に勉強するなら、科目ごとに宮殿(場所のグループ)を分けるのがおすすめです。「宅建業法は自分の家、権利関係は職場、法令上の制限は通勤路」のように決めます。歩く前に「今日はどの宮殿か」を決めれば、迷いません。
試験が終わったり、覚えた項目が不要になったりしたら、その宮殿を使い回せます。ただし注意があります。
前の絵が残っていると、混ざります。新しい絵を置いたのに、前の絵が出てくる、ということが起きます。使い回すときは、次のことをしてください。
- 前の絵は、いったん「片づける」場面を頭の中で作る(ごみ袋に入れて、家の外に出す、など)。
- 新しい絵は、前の絵と違う色・動きにする。
- 前の内容が、まだ試験に出る可能性があるなら、使い回さない。
前の絵と混ざるのが心配なら、使い回すより、新しい場所を足すほうが安全です。
ここまでの方法を、手元の写真で試してみたい方に。
やってはいけないこと
- 順路を決めずに、思いついた所へ置く。あとで、どこまで置いたか分からなくなります。
- 似た場所を連続して使う。同じ形の部屋や、同じ色の棚が並ぶ所は、絵が混ざります。
- 一か所に5個も10個も詰める。抜けた所がどこか分からなくなります。足りないなら、詰めるより、場所を足してください。
- 知らない場所を、想像で作りすぎる。行ったことのない場所を頭の中だけで作ると、歩くたびに配置が変わります。写真か、実際に歩いた場所にしましょう。
- 場所だけ増やして、歩かない。場所をたくさん作っても、歩いて思い出す回数が少なければ、意味がありません。間をあけて、思い出す練習をくり返してください[2]。
例:100項目をどう分けるか
たとえば、100項目を覚えるとします。一か所に一つ置くなら、100か所が必要です。一軒の家でも、上の方法を合わせれば、次のように取れます。
| 場所 | 数え方 | か所数の目安 |
|---|---|---|
| 玄関・廊下 | ドア、傘立て、靴箱(上・中)、鏡、照明など | 10 |
| リビング | ソファ、テレビ、棚(上・中・下)、カーテン、観葉植物など | 15 |
| 台所 | 冷蔵庫(5か所)、流し、コンロ、食器棚(上・中・下)など | 15 |
| 寝室・洗面・浴室 | ベッド、タンス(上・中・下)、洗面台、鏡、浴槽など | 15 |
| 職場(または通勤路) | 入口から自席まで | 20 |
| 実家(または行きつけの店) | 玄関から奥へ | 25 |
合計で100か所になります。もちろん、あくまで数え方の例です。一度に100か所を作る必要はなく、10〜20項目ずつ、覚えながら足していけば十分です。宅建の数字を実際に置く手順は、宅建の数字を記憶の宮殿で覚えるやり方で説明しています。
まとめ
- 場所は「部屋」ではなく「部屋の中の物」で数えると、一軒の家でも増える。
- 家具は上・中・下に分け、引き出しの中は別の場所にする。
- 職場・通勤路・実家・よく行く店を足す。写真も使える[1]。
- 一か所に連ねるのは2〜3個まで。科目ごとに宮殿を分ける。
- 使い回すときは、前の絵と混ざらないように、片づけてから置く。
記憶の宮殿メーカーなら、1枚の写真に何か所でも置け、引き出しの中のような「中の写真」を足せます。まずは無料の見本の家で、置いて歩く感覚を試してみてください。無料の見本を歩いてみる
出典
- Legge E. L. G. ほか (2012) Building a memory palace in minutes: Equivalent memory performance using virtual versus conventional environments with the Method of Loci. Acta Psychologica. https://www.psych.ualberta.ca/~cml/papers/LeggEtal2012.pdf
- Cepeda N. J. ほか (2006) Distributed practice in verbal recall tasks: A review and quantitative synthesis. Psychological Bulletin 132(3). https://doi.org/10.1037/0033-2909.132.3.354